発声の仕組みを扇風機と笛で例えてみた

発声の仕組みを扇風機と笛で例えてみた

発声の仕組み

発声は、とても単純な仕組みです。
呼吸器官である肺が空気を送り、発声器官である声帯で音を鳴らす。

ただコレだけの仕組みです。

もっとわかりやすくするために肺は扇風機、声帯はに例えましょう。

発声に問題がある人の2つ理由

扇風機と笛に例えると、発声の問題点は簡単に理解できます。

1.同じ大きさの扇風機を回している。

2.笛にヒビ割れがあり変な音がする。

経験的に、ほとんどの人がこのどちらの理由も当てはまります。

扇風機を変えてみる

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扇風機をもう少し詳しく説明してみます。

扇風機は羽とモーター、そして羽やモーターを取り付ける本体の3つで出来ています。

人体で例えると

羽→肺
モーター→横隔膜・肋間筋
本体→骨格・体幹

このようになります。

肺以外には空気を送る機能は人体にはありません。

肺を大きくすればたくさんの空気を送ることができるのですが、肺を大きくすることは難しいです。

肺自体を何らかのトレーニングで強化することは無理ですから、肺のことは考えるのやめましょう。

羽(肺)を改造することは難しいのでモーターの改造を検討してみましょう。

モーターは扇風機の羽を動かすためのエンジン

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肺は、肺だけで動いているわけではありません。

肺を動かすためには、主に横隔膜と肋間筋を使います。

横隔膜と肋間筋は、呼吸運動に関する筋肉です。

ここではじめて、筋肉というワードが出てきました。

これは要チェックです。

なぜなら、筋トレという言葉がある通り筋肉はトレーニングより大きくすることができるからです。

要するに改造ができます!

話を進めます。

次は本体です。

扇風機の本体は骨格と体幹

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骨格は、ミュージカルの歌唱を習得する上で非常に重要なパーツです。
そして骨格に問題がある人がとても多いことに驚かされます。

骨格に関して説明したいのですが、骨格についてはとてもデリケートな問題を抱えているため、記事では紹介しません。

体幹とは、体幹筋のことで内蔵を支えるために必要です。

体幹が弱ると運動が不安定になります。

発声は、呼吸筋運動の連続です。

ですから、体幹が弱いと呼吸筋の運動が不安定になります。

もちろん、体幹筋もトレーニングにより大きくすることが可能です。

詳しく書くと呼吸筋には以下のようなものがあります

横隔膜、 内肋間筋、外肋間筋、 胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋

人間が呼吸するためにはたくさんの筋肉を使っているのですね。
驚きです。

笛の修復

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声帯は笛です。

プラスチックの笛にヒビが入って空気漏れすると上手く音が鳴りません。

ピーではなくビビビーみたいな音です。

人間の声も全く同じで声帯がピタっと合わさっていないと、良い音が鳴りません。

画像は声帯です。
気持悪いですね。

画像のように左右1対のヒダがあります。

ヒダの隙間に、扇風機の風を通過させて振動を引き起こすと声になります。

笛がひび割れた状態は、このヒダがピタッと合わない状態です。

ここまでは、知っている人も多いでしょう。

単純に考えると、このヒビ割れを治すと良い声になるのですが、問題はその治し方です。

笛の治し方

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治し方は一つだけです。

このヒダをピタッと閉めるには喉を下げるのです。

声帯は下に引っ張ればヒダが閉まる仕組みだからです。

皆さん、試しに喉を下げてみてください。

出来ましたか?

たぶん出来なかったと思います。

初めてレッスンに来た人にコレをやってもらうと、100%喉を下げるのではなく、喉に力を入れて喉を閉め上げます。

「よし!喉を下げよう!」っと思っても自由に下げられる人はいないのです。

喉を閉め上げることにより出る声を声楽用語でクネーデルと言います。

これは、声楽の世界では評価の低い声です。

喉を下げるには

段々と原因がわかってきましたね。

もう一息です。

声帯を下に引っ張る力が弱いということは、引っ張る筋肉が弱いということです。

出ました!筋肉です。

ということは声帯を下に引っ張る筋肉を鍛える必要があります。

こういった理屈は、検索すればすぐにでも見つけることが出来ますので特に新しいものではありません。

ではなぜ治らないのでしょうか。

トレーニング方法が確立されていない

100m
100メートル走ありますよね。

では100メートル走の選手のトレーニングは、ずーっと走っているのでしょうか?

フォームの改善だけでしょうか?

違います。

100メートルを圧倒的な速さで走るための筋力トレーニングをスポーツジムなどの専門施設で行っています。

ずーと走っていても筋力はアップできるのでしょうが限界があります。

また、その負担により身体の故障リスクが高まります。

上記に、扇風機を動かしたり笛を鳴らすことは筋肉を使う運動と書きました。

声楽レッスンにも専門の筋力トレーニングがあるのです。

いつまでたっても改善されない人は、100メートルを走り続けている人か何もしない人です。

自分の本当の声が確認できる

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発声専門の筋力トレーニングを行ってすぐに声を出すと喉が下がった素晴らしい声が出ていることを実感出来ます。

自分の本当の声が確認できるのです。

しかし、数分経過すると、また元の状態に戻ります。

身体が長い間使ってきた元の状態に戻そうとするからです。

ですから、トレーナーが指導して再度素晴らしい音声になるように変えます。

これの繰り返しです。

発声の筋肉は見えない

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陸上の選手は、直接足を目で見て筋肉を確認することが出来ます。

しかし、発声に使う筋肉は確認することが出来きません。

ですから、トレーニングして喉が下がった状態の素晴らしい声を何度も聴いて繰り返し身体で覚えるしかありません。

「このトレーニングを行うとこの音が出る」ということを身体で覚えるのです。

こういった発声専門の筋力トレーニングにより、扇風機のモーターのパワーがどんどん大きくなり、その大きくなったモーターを支えてる本体も強くなり、笛のヒビ割れも補修されます。

女性が続けられるメニュー

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このトレーニングの特徴は女性でも続けられるという点です。

この発声専門の筋力トレーニングやそれに伴う発声トレーニングは、経験豊富なボイトレマッチの講師達が長い年月をかけて作り上げたものです。

その開発には女性トレーナーも深く関わっています。

女性は、男性に比べて筋力が弱いため筋力トレーニングが得意ではない人が多い。

そんな女性でも継続可能な筋力トレーニングとして作り上げられたメニューなのです。

場所をとらずにトレーニング出来ますので、スポーツジムに通う必要もありません。
ご自宅でトレーニング(復習)することが出来ます。

単純なイメージが成長を助ける

ボイストレーニングを受ける前に、とりあえず上記の扇風機の関係だけ理解出来ていれば何の問題もありません。

難しい声楽用語も知る必要はありません。

このように単純なイメージを持つことにより、成長スピードは各段に早くなります。