ミュージカルの舞台に立つこと夢見る女性達へ
その夢を現実にするための専門的なトレーニングが、ここにあります。
私たちのミュージカル専門ボイストレーニングは、プロを目指す女性だけに門戸を開いています。
舞台での成功を目指す方々に、最高水準の指導とサポートを提供します。
呼吸法に特化したボイストレーニング
ミュージカルのボイストレーニングで一番重要な要素は”呼吸法”です。
ですから、私たちのトレーニングは呼吸法に特化しております。
その理由は、ミュージカルは舞台芸術だからです。
イタリアであればオペラ、日本であれば能楽のような古典と同様に舞台芸術において、正しい呼吸法での発声が行われなければ、観客にあなたの声は届きません。
「ミュージカルは、オペラと違ってマイクを使うのでは・・・?」と思われる方もいるかもしれませんが、実際に舞台を鑑賞すれば、正しい呼吸法で演じている人と正しくない呼吸法で演じている役者の差は一目瞭然です。
その差は、舞台において残酷といえるほどの実力差として観客には映ります。
それが、ポップスの歌唱と舞台芸術の大きな違いです。
繰り返しますが、ミュージカルのボイストレーニングで一番重要な要素は”呼吸法”です。
呼吸法が大切な理由は音圧にあり
それは、ミュージカルの発声で一番重要視することは音圧だからです。
発声における音圧とは、声が持つ物理的な力やエネルギーを指します。
具体的には、音波が空気を振動させる強さ、つまり音波が空気に与える圧力の変動の度合いを表します。
音圧が高いほど、音は大きく強く感じられます。
音圧が高いと、声が遠くまで届きやすくなり、聞き手には力強く響くことができます。
一方で、音圧を適切にコントロールすることで、柔らかく、優しい声を出すことも可能です。
ボイストレーニングでは、この音圧のコントロールが重要な要素の一つであり、基本も応用もこれに尽きます。
音楽には様々なジャンルがあり、歌唱法もそのジャンル特有のものがありますが、ミュージカルとその他のジャンルの決定的な違いは、『声の響き』にあります。
あなたの中に眠っているあなただけの”美しい響き”を追求することが、ミュージカルのボイストレーニングでは、重要なテーマの1つです。
そして美しい響きを出すためには、高い音圧が必要になるのです。
呼吸法を制した者だけが”美しい響き”を手にいれることができるのです。
呼吸法を改善することによる変化
この記事では、呼吸法を改善することによる変化を最初に説明し、ボイストレーニングの方法を掻い摘んで解説します。
変化① 高音も低音も楽に力強く発声できる
呼吸法を改善すると自然と高音と低音の幅が広がります。
この音域の変化については、当レッスンの場合はかなり初期段階で感じることができます。
発声練習の段階から、音が鳴っている場所がそれまでと大きく違っていることが確認できて、特に高音が楽(ラク)に出るようになることに気がつきます。
しかし、この”楽(ラク)に”という表現が正しいかはわかりません。
喉に負担がないという意味では”喉は楽(ラク)”ですが、呼吸については楽(ラク)ではありません。
どちらかといえば苦しく感じます。
オペラやミュージカルを歌うには、呼吸器官を全力で大きく使う必要があることを思い知ることになります。
呼吸器官を全力で大きく使えるだけの強靭なフィジカルを作り上げることで、呼吸の苦しみから少しづつ解放されることになります。
これは余談ですが、歌唱により声帯結節などで喉を壊す原因は、呼吸法の間違いが原因となるケースが多いのです。
特に力強い高音を”力任せ”に発声しようとした結果、声が枯れるといった症状が出てきて、それが声帯結節へと進行することがあります。
力強く響かせるためには、共鳴させることが必要ですが、呼吸法が間違っていると共鳴しません。
共鳴しない人は喉を締め上げて力強い声を出す癖がつきます。
それが、喉が疲れる(壊す)原因です。
また、一部ではそのような指導をするボイストレーナーが存在するので、注意が必要です。
変化② 表現力が格段に上がる
呼吸法の改善により、ディクションがよくなることは、あまり知られていません。
自分の歌を録音して聴いてみてください。
表現が”わざとらしい”と感じる箇所がありませんか。
それは呼吸法に問題があるからです。
ディクションを良くしようと思うあまりに、言葉に力(チカラ)が入りすぎてしまう結果、わざとらしい表現が生まれるのです。
これは初心者だけの問題ではなく、以前の日本のミュージカルでは、そのようなわざとらしい日本語の表現力がプロの舞台でも見受けられました。
ミュージカルの歌唱は、しゃべるように歌う表現力が必要になります。
しゃべるように歌うためには、横隔膜の動きで言葉をコントロールしないと、非常にわざとらしい表現となるのです。
ですから、横隔膜の細かなコントロールが必要不可欠となります。
当ボイストレーニングにより呼吸法を改善すると日本語の発音が大きく変化します。
それは横隔膜のコントロールが自在になり、呼吸によって歌やセリフにうねりやリズムが生まれて表現力が変わるからです。
この問題は、同じアジア人でもフィリピン人、中国人、韓国人は、あまり問題になりません。
日本語を話す日本人だけが苦労するポイントだったりします。
このあたりのお話しは、レッスン時にボイストレーナーが解説させていただきます。
変化③ ダイナミックなビブラートがかかる
ミュージカルのビブラートは、喉でかけるものではありません。
横隔膜でかけるものです。 逆に横隔膜でビブラートがかからない場合は、喉で不自然なビブラードをかける癖がつきます。
横隔膜でかかるビブラートは、歌に抑揚とリズムを生み観衆を魅了します。
レッスン初期の段階では、フィジカルの改善と共に自然とビブラートがかかるようになります。
レッスンを重ねる毎にフィジカルがどんどんよくなってくると、自分がかけたい場所でダイナミックなビブラートをかけることができるようになります。
わざわざダイナミックという表現を使ったのは、現在ポップス歌手が使用するビブラードとは区別したいからです。
現代のポップス歌手も横隔膜かけるビブラートを使う人はいますが、ミュージカルの舞台で使うビブラートはポップスのそれとは抑揚が別モノと捉えた方が理解しやすいからです。
(実際には基本的なテクニックは同じですが、感じ方・捉え方の違いです)
当レッスンでは、その違いをボイストレーナーが実例を見せながら解説します。
ちなみに、ミュージカルではポップスでよく使われる”ちりめんビブラート”と呼ばれているテクニックは使いません。
今までポップスを歌ってきて”ちりめんビブラート”の癖がついている方も、ミュージカルの舞台で使うビブラートが使えるようになりますのでご安心ください。
※一応追記しますが、ポップスで使うビブラートを否定しているわけではありません。最近のポップスは、はねたリズムの曲やテンポが複雑で早い曲が多いため、逆にミュージカルの舞台で使うビブラートだと追いつけないため、浅いビブラートやちりめんビブラートが必要なケースも多々あります。
豆知識
喉でかけるビブラートは、声の震えと捉えられる事があるため注意が必要です。
特に海外の著名な声楽講師は、日本人の喉でかけるビブラートが全く理解できません。
海外の講師から「アレは一体何だ!?」と質問されることがあるくらいです。
ボイストレーニングの方法
冒頭でも書きましたが、私たちのボイストレーニングはかなり特殊で、フィジカル中心のトレーニングです。
※勘違いしないでください。ずっと筋トレしているわけではありません
呼吸につながるすべての筋肉を理解し、フィジカルエクササイズにより自分の肉体を改善することにより、今までは全く違った次元の声を手にいれることができます。
肉体が楽器であるという認識の欠如
声楽は、あなたご自身の身体が楽器になりますが、この認識があまり浸透していないようです。
弦楽器や管楽器は状態が悪ければ、正しく演奏しても響きが悪くなるのは容易に想像できることです。
しかし、歌唱となるとその部分が何故かどこにか飛んでいってしまうようです。
楽器であるフィジカルが悪ければ、良い音が出ないことは明らかです。
声帯や舌の動きをいじくったところで、美しい共鳴を手にいれることは出来ません。
ボイストレーニングというと発声器官のストレッチを中心としたトレーニングを想像すると思います。
それは、歌うことに適したフィジカルを生まれ持った人には効果的ですが、それを持たざる者が真似をしても意味はありません。
そして残念なことに海外のミュージカル俳優、オペラ歌手を目指す若者に比べると現代日本人の若者のほとんどは、もたざる者に属します。
これは、生まれつきのフィジカル差というより、現在の日本人の生活習慣と日本語の発音方法や環境によるものが大きいと感じられます。(詳しい内容はレッスンでお話しします)
ここまで書くと絶望的でやる気が無くなるかと思いますが、私たちが提供する特殊なエクササイズは、海外のミュージカル俳優の卵達にも引けをとらない圧倒的なフィジカルを手にいれることができるプログラムなのでご安心ください。
これは発声器官のストレッチを中心としたボイストレーニングでは、越えられない壁があること。
そしてその壁を乗り越えるために開発したエクササイズがあるということを知ってもらうためにあえて書きました。
まったくの初心者の方は、あまりピンとこない内容かもしれませんが、プロやセミプロで活躍されている方で伸び悩んでいる方や既にボイストレーニングを受けているけれども、上達がイマイチ感じられない方は、興味深い内容だと思います。
通常のボイストレーニングと呼ばれるレッスンは、肺に空気を出し入れするための動きについては言及しますが、それ以上の専門的な内容は説明できません。
しまし当ボイストレーニングは、横隔膜の動きを最大化させるためにはどのようなエクササイズが必要なのかを徹底的に教えます。
先生の身体を見本として見せた上で、生徒の身体に徹底的に落とし込みます。
エクササイズを繰り返すことで横隔膜の動きが大きくなれば、自然と肺に空気を送り込む量と送り出す量が増えますから、レッスン中にすぐに自分の歌声の変化に気づくことになるのです。
ボイストレーニングで大事なことは、レッスン中に自分の声の変化に気づくことです。
上達を感じる瞬間がなければ、レッスンを受けるメンタルが続かないのではないでしょうか。
再現性のあるレッスン
限られたレッスン時間内だけでは、スピーディーな変化は望めません。
ですから自宅でトレーニングする方法も教えています。
私たちは、生徒に対して普段の生活にもエクササイズを取り入れるように教えています。
自宅や職場でも私たちの教えるエクササイズを行うことは可能です。
普段の生活にエクササイズを取り入れることで、飛躍的に歌唱力が上がります。
重要なことは、次回のレッスンまでにフィジカルが上がっていることです。
その繰り返しが、飛躍的な上達につながるからです。
ただし注意していただきたいことは、教えられたことだけを実践してください。
長時間の効率の悪いトレーニングは、結果が伴わないので必ず途中で挫折します。
強く柔らかく
当ボイストレーナーは、肋骨の内側の深くまで指が入ります。
先生の横隔膜を実際に触って自分の横隔膜と比較してみて下さい。
同じ人間とは思えないほど柔らかく弾力があることに驚くでしょう。
レッスンでは横隔膜を強くグニャグニャにするトレーニング方法を教えます。
真面目にコツコツと継続すれば強くてグニャグニャの横隔膜が必ず出来上がります。
全員の生徒が最初は横隔膜が弱くガチガチに硬いのですが、トレーニングによって強く弾力性のある横隔膜になっています。
横隔膜は柔らかいだけでは声が震えるので、強くて柔らかい状態がベスト。
そのベストな状態を作り上げると成長スピードが倍増します。
共鳴させる
フィジカルが安定し、横隔膜の使い方を理解したら共鳴ポイントを身体で覚えます。
横隔膜から正しく送り出した声が身体のどこに響かせるのがベストなのかを身体で覚えるトレーニングを行います。
共鳴によって響く大きな歌声は、美しいものです。
ぜひ、実感してもらいたいと思っています。
実は、歌の経験者ほど喉で声を作ろうとします。
喉で声を作る人は、声が硬い、声枯れ、といった症状が出るだけではなく、声が喉で止まってしまうため共鳴ポイントまで息が届かないという最悪な状況になります。
それを改善しない限りは永遠に美しく力強い響きを手に入れることはありません。
重要なことなので繰り返しますが、これはミュージカルを歌うには致命傷で最悪な状況です。
喉が完全脱力した状態で共鳴ポイントをしっかりと捉えれば美しい倍音が鳴り、爆発的な強い響きを手に入れることが出来ます。
発声貧乏にならないために
正しくミュージカルの発声が出来ればミュージカルが上手に歌えると思ったら大間違いです。
ミュージカルの歌唱がポップスなどと大きく違う点は、呼吸コントロール方法がオペラ同様に難しいこと。
歌唱に必要な呼吸コントロールを覚えなければ、ミュージカルは歌えません。
発声練習は100点でも歌が下手という発声貧乏は意外と多いのです。
音階練習で得た響きを歌声にするためのトレーニングを行うことで発声貧乏から抜け出すことが出来ます。
呼吸コントロールが上手くなるほど歌が洗練されたものになり感動を与えます。
逆に呼吸コントロールが下手であれば、評価は最低となる。
呼吸コントロールはもちろん横隔膜の動きが基本となります。
トランポリンのような横隔膜の柔軟性が最大限に発揮されるのです。
声質やキャラクターに合わせたレッスン
自我を捨て
ミュージカルボイストレーニングの目的の一つは、キャラクターをファン目線で表現できるようになることです。
オーデョンションの審査員やコアなミュージカルファンは、あなたがキャラクターを裏切らずに演じているかを評価します。
そこには自我は必要ありません。
観客が演目から想像するキャラクターを裏切らず、その想像を遥かに超える歌唱力をつければあなたの評価は上がります。
自我を表に出さない事もミュージカルボイストレーニングで学ぶテクニックです。
タイプ分け
ここからはタイプ分けしてレッスンを行います。
タイプは2つあります。
クラシック系とポピュラーの歌唱法です。
あなたの声質を分析して、そのタイプに合った楽曲でボイストレーニングを行います。
判別はプロに任せる
タイプ分けは絶対に自分で行ってはいけません。
長年専門的なトレーニングを受けたプロの声楽家の耳で行う必要があります。
自分の思い込みで行ったり、家族や友人が行ったり経験が浅いボイストレーナーが行うと間違えることが多いのです。
タイプ分けの一例
特にロンドンやブロードウェイといった本場では、クラシック系とポピュラーの俳優の使い分けがハッキリとしています。
簡単な例は次のようになります。
クラシック系
Serra Boggessの動画を紹介します。
>>お手本動画のThink Of Me (The Phantom Of The Opera)を見る
Serra Boggessはブロードウェイを代表する俳優です。
日本に来日してコンサートも行っています。
ポピュラー系
Emma Hattonの動画を紹介します。
>>お手本動画のDefying Gravity(WICKED)を見る
Emma Hattonは、ポップス系の中でも横隔膜のコントロールが群を抜いており、ズバ抜けた歌唱力の持ち主です。
超一流のオペラ歌手同等の横隔膜を持っています。
このようにミュージカルではストーリーのキャラクターによって俳優を使い分けます。
プロは自分に適した役を演じる
sierra boggessがwickedのelphabaを演じることはありません。
Idina MenzelやEmma HattonがThe phantom of the operaのchristineを演じることはありません。
クラシック系の俳優は演じるキャラクターが、純粋無垢・可憐・清楚・清純といった場合に抜擢されます。
ポピュラーの俳優は演じるキャラクターが、剛健・屈強・元気といった場合に抜擢されます。
この振り分けは、どちらが良い悪い、好き嫌いという次元の話ではなく、声楽の世界では当たり前のことです。
オペラにも、ドラマティコ・リリコ・レッジェーロというように声の性格が分けられており、演目によってオペラ歌手が使い分けます。
”アマチュアはやりたい役をやる”で良いですが、プロは自分に適した役を演じるのです。
体験レッスン
最後に、、、、
少し駆け足ではありましたが、ミュージカルのボイストレーニングに必ず必要な知識を説明しました。
この記事は文字数も多いため、さぞかし疲れたのではないでしょうか。
少し専門的な内容も含んでおりますので、なんとなく理解できていれば十分だと思います。
当ボイストレーニングには、アマチュアからプロまで様々なレベルの生徒がいて、その中には他のボイストレーニングを受けてきた方も多くいます。
本来であれば、レッスンの初回で伝えなければならないような基本的な知識さへも教えてもらえてなかったり、あまりにも声楽の基礎から外れた内容を教えてられていたり、そもそもミュージカルの発声とは言い難い発声を教えられていたりと、色々な問題を抱えた状態で体験レッスンを受けに来ております。
これは、生徒側の問題というよりボイストレーニング業界の問題であり、その犠牲者とも言えます。
オペラやミュージカルのような舞台芸術の発声を教えるためには、長い年月をかけて人体の骨格、筋肉、器官といった人体構成を勉強し、それを完璧に理解し、伝える力(言語化)を培っていく必要があります。
当ボイストレーニングの指導者は、プロの指導者として経験豊富であり、生徒の抱えている様々な問題に対して解決できるだけのスキルを持っていますので、ご安心ください。
まずは、体験レッスンからはじめてみませんか。