ミュージカル

美しく響きのある歌声の正体とは!?

美しい響きの歌声とは具体的にはどのような声を指すのでしょうか。

それは、大きく分けて2つの特徴があります。

ボイトレマッチでは、しつこいぐらいに呼吸法について記述していますが、それはこの2つの特徴を実現するためです。

明るい

明るいというのは、とても重要なポイント。

虫も明るい場所にあつまる。明るいという印象は生物が好む条件!
人が暗いものより明るいものを好むのは、子供でもわかる理屈ですね。

観客はお金出してまで暗い歌声を聴きたくないのです。

明るい歌声は、観客を舞台に引き込むために必要です。
それは、正しい呼吸法で喉を完全脱力した状態だと明るい声になります。

声質に関係なく明るい音質になるのが特徴です。

この明るいというのは、炭酸飲料のようなスパークリング感を与えます。
とにかく爽快です。

海外の一流のオペラ歌手やミュージカル俳優は飛びぬけて明るい音質の声を出します。

喉に負担がかかるような歌い方だと逆に音質が極端に暗くなります。

表現力の勘違い

ミュージカルは演目によって悲劇もあります。
レミゼラブルはとても悲しいストーリーです。

しかし歌う曲のストーリーが悲しいからといって喉を締め上げて暗い声を発声するのは間違いです。

悲しみや苦しの表現は、呼吸コントロールによる音の強弱や頭や顔で響かせる場所を変化させることによって作り出すものであり、喉を締め上げて作り出すものではないのです。

表現力は音質の変化ではなく音の強弱と音響を変化させる声楽テクニックなのです。

喉を締め上げて暗い声を表現すると
・わざとらしい
・聴き苦しい
・下手に聞こえる

観衆にはこのように聞こえます。

明るくカラリとした歌声というのは、幸福感や嬉しさを表現することではなく声のベースなのです。

この明るくカラリとして声に呼吸コントロールによる音の強弱や頭や顔で響かせる場所を変化させることによって嬉しさ・悲しさを表現できるようになるのです。

重要なことなので、もう一度書きますが、明るくカラリとした発声というのは、歌声のベースです。

コレに音の強弱と音響を変化させる声楽テクニックを加えることが表現力です。

立体感

立体感というのは、オペラやミュージカルを演奏する上でとても重要なポイントです。

絵画を思い出してください。西洋芸術は基本的に立体です。
立体は奥行きや深みと捉えてもよいでしょう。

余談ですが、これは現代アニメも同じで日本のアニメが二次元的でノッペリと描かれているのに対してピクサーのアニメは立体的です。

アートを立体的に表現するという血が欧米人には流れています。

これは音楽でも同じで、西洋音楽を演奏する場合は音に空間を作るということが重要です。

空間を大事にされている演奏にノッペリとして平面的なザ・日本人の発声を載せると不自然になります。

身体の作り変え

結論から言いますと、日本語でも立体的に表現することは可能です。

日本語だけではなく、どこの国の言葉でも可能。

音を立体的に表現するには、そのための呼吸テクニックが必要です。

声に奥行きや深みを与えるのは息が深くかかわってくるからです。

そのためには、あなたの身体を作り替えなければなりません。

なぜなら、声楽は身体が楽器だからです。

声で空間を作り出すためには、たくさんの空気を必要とします。

たくさんの空気を体内に取り入れるためには、そのための筋力が必要です。

日本人は西洋人に比べてその筋力がとても弱いため、専門のトレーニングにより筋力をアップさせる必要があります。

このWEBサイトで、何回も正しい呼吸法の重要性について語ってますが、それはオペラやミュージカルの声楽には明るさや立体感が不可欠だらかです。

明るさと立体感

どうでしょうか。
美しい響きの正体が何となくイメージ出来ましたでしょうか。

一人での練習で行っているとついつい歌った気になる歌唱テクニックを身に着ける傾向にあります。

その歌った気になる歌唱テクニックは、そのほとんどが喉を締め上げる発声です。

なぜなら、喉を締め上げて歌った方が自分の耳には良く聴こえるからです。

自分に良く聴こえる声は美しい響きとコールではないということをしっかりと認識しましょう。

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